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サマータイムかぶれ

超党派の議員連盟が2010年の導入を目指す、サマータイム制度について、日本睡眠学会は5日、「体のリズムを乱して睡眠に影響を与え、健康を損なう」として反対の声明を発表した。

 サマータイムは、夏季に時計を1時間進める制度。欧米各国で実施されている。同学会の特別委員会(委員長=本間研一・北海道大教授)は、これら先行実施の国での調査や研究文献をもとに、夏時間への移行後、最長で2週間程度、睡眠時間が短くなり、眠りの質が下がると分析。さらに、体内時計を昼夜の変化に合わせる機能が低下しているため、不眠や朝に起きられないなど睡眠障害に悩む人たちの症状が悪化すると主張した。

 また、学会は、2004年に初めて、北海道の企業が始業時間を1時間早めた実験の結果などをもとに、サマータイム制度導入を全国に広げた場合、医療費の増大や作業能率の低下で約1兆2000億円の経済損失が生じると試算した。北海道の実験では、従業員の4割が体調不良を訴えていた。 (読売新聞)



 私がマスコミに登場する学会の声明・方針などを支持することというのは,ほとんどない。



 だが,この「睡眠学会」という学会のサマータイム反対の声明には賛成する。



 緯度が高い国では,夏場と冬場で,日の出の時刻が随分違うので,1時間ずらすことによって,時間調整を図ることの合理性があることは認める。



 だが,日本でその必要があるほど日の出・日の入りの時刻に差を感じることはあまりあるまい。



 しょっちゅう,サマータイム制の議論が出てくるが,全国民を1時間早起きさせなければならない必要性の説明が全くないのが,この議論の特徴でもある。



 16時で仕事が終わるので余暇を楽しめる?

 午前7時半から学校が始まるということはどう考えているのだろうか?

 10月31日に午前7時半から授業なんて,辛いだろう。



 2000円札を導入したときも,「経済効果は何兆円,紙幣の量が減って紙がどれほど節約できる。」とか言っていたが,このザマである。



 必要性がないものを作り上げても,迷惑なだけである。



 余暇をきちんと取れるようにするためには,「サービス残業」なんて言葉を廃止して,「無賃金強制搾取」とでも言い換え,その企業名を公表するなどするだけで,全然違うだろう。
by nonnbei871234 | 2008-06-06 12:57 | 時事
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