1日に入職した新人看護師たち。
国家試験合格発表後,看護部の事前研修会などで「注射」研修をしていたはずである。
この研修は,いわば身内での練習会。
だが,4月1日からは,本当に注射をすることになる。
で,わが病院の,新人看護師のデビューの腕を提供する最初の餌食となるのは,事務部の職員なのである。
定期健康診断の採血を新人が担当する。様子を,ベテランが注意していろいろ監視している。
裏返りそうな声で,がちがちになりながら「腕を楽にしてくださいね。」と言っても,説得力0なのだが,そういう声が出るだけたいしたものである。
思わず,「はい。あなたのほうが深呼吸して。」とこっちが声をかけたくなる。
10年前,私が入職したときは,そういう制度はなく,先輩の腕を借りての練習だった。
か弱い私は,先輩方に「ちょっと腕を貸してください。」と堂々と言っていたが,それでも,ガチガチに緊張していたのはよく覚えている。
採血の目盛りのところまで血液が集まるまでが長かった。
その時,私は「注射なんてされるほうがするほうよりよっぽどいい。」と思ったものである。
今は,注射なんて,するほうがされるよりよっぽど気楽である。
見事に内出血を作っていた部下に,「私の注射も体験してみる?」と言ってみたが,まじめな顔をしてお断りされてしまった。しゃれになっていなかったようである。
コメント(2)
里見 > 若くてかわいいナースさんだったら、多少痛くても我慢しちゃいそうです。でも笑顔がこわばってたら、ちょっとひくかも。 08/04/03 23:41
渡良瀬 > 若くてかわいい男性ナースも増えましたよ。 08/04/05 12:32