正当防衛

静岡県島田市の山中で9月、同県掛川市内の会社員の男(当時38歳)を刺殺したとして、殺人容疑で書類送検された静岡市の元美容師見習の少女(16)について、静岡地検は26日、正当防衛を認め、家裁送致とせず、不起訴処分とした。

 地検の土持敏裕次席検事は「車内に監禁され、刃物で脅されており、いつ殺されるか分からない状態が続いた。典型的な正当防衛と認定した」と説明している。

 調べによると、男は9月4日午前1時ごろ、静岡市内で、わいせつ目的で少女を自分の車の中に押し込んだ。少女は包丁で刺されるなどして軽傷を負い、同日午後1時ごろ、島田市大代の路上で、車から逃げ出すため、男の包丁で、男の背中などを刺して殺害した。

 わいせつ目的略取や傷害などの容疑で、被疑者死亡のまま書類送検された男についても、地検は26日、不起訴処分にした。

 元家裁調査官の佐々木光郎・静岡英和学院大教授(少年非行論)は「家裁送致しなかったのは極めて珍しいケース。捜査当局は慎重に判断したと言える。今後は心のケアが重要になる」と話している。(読売新聞)



 この事件,警察も正当防衛が成立する可能性が大であるとの認識を持っていたそうだが,人一人が命を失っていることの重大さから,書類送検したのだという。

 ことの重大さから,法律の専門家に判断を委ねた警察の対応し正しかったと思う。



 さて,状況だが,少女は12時間も監禁され続けていたようであり,その間に包丁で脅され,アイスピックで刺されたりしていたのだという。

 その恐怖感はどれほどだったかと思う。



 正当防衛として犯罪にはならないとしても,この少女は人を殺してしまったという過去を背負っていかなければならないのだろうか?

 それも過酷なような気がする。



 赤紙を受けて中国大陸に渡り,そこで中国の軍人を刺殺した人が,70年近く経った今でも自責の念を禁じえないという話も聞く。



 この少女に,しっかりとした心のケアがなされることを切に祈る。
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by nonnbei871234 | 2007-12-27 19:17 | 時事
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