自費出版に騙される団塊世代

最近,自費出版を巡るトラブルが相次いでいるという。



 自費出版のために数百万円も払ったのに,書店に並ばないとか言っていた人が,顔を写さない状態でテレビに出ていた。



 このテレビを見て思うこと。



 どうして,もう少し客観的に自分を見られないものかと不思議でならない。



 もちろん,自費出版会社の勧誘員のセールストークの甘言に騙されたんだと思う。



 だけど,世の中の書店をちょっと覗いてみて,「自費出版」の本がどれだけ並んでいるか,少しは見たことがないのだろうか?

 自分で今までどのぐらい自費出版の本を買ったことがあるのか考えれば,売れる可能性がほとんどないことなど,分かりそうなものである。



 書店だって,売れない本ばかりを並べていたら,倒産する。売れる本だけを置くようになるのは,自然の成り行きである。

 自費出版の本を並べるためのスペースなんて,はじめからほとんどない。



 そして,プロの小説家だってゴマンとおり,その激戦を勝ち抜いた小説だけが店頭に並んでいる。

 「懸賞小説で落選したが,おもしろいので自費出版」なんて言われた場合,当選した小説よりは駄作であることを知るほうが賢明だ。



 それと,俳句集・短歌集なんて,その道のプロだってそう簡単に売れるものでもあるまい。

 まして自費出版なんて,買ってまで読んでくれる人がどれほどいるのか,はじめから見当がつきそうなものである。



 また,自伝だって,自分の人生は自分にとっては波乱万丈かもしれないが,他人にとってはどうでもいい人生なのである。

 平凡な人生の伝記が流通すると考えるほうが甘い。



 自費出版で儲かるとしたら,他人にはないノウハウを伝授する本ぐらいではないか?

 だいたい,他人にはないノウハウを持っている人なんて,ほとんどいないけど。

「教育一筋35年の人生」なんて,誰が読む?(私立学校の創設者とかは無理やり生徒に買わせているけど。)



 「最初の職は豊田商事の社勧誘員,最後は床下換気扇販売員の人生」とでも題して,豊田商事時代に培ったノウハウでも伝授する本が自費出版されたら,買う人がいるかも。



 自費出版する筆力があったら,ブログに連日作品を掲載してみるといい。

 直に感想が聞けるから。
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by nonnbei871234 | 2007-11-28 10:17 | 時事
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