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肩肘を張って

 兄は父を「肩肘を張って生きている」と評価している。

 兄嫁も父を見るとそう思うときがあるようだ。



 だが,弟を育てていくというのは,そのぐらい肩肘を張らなければやっていけないのである。



 その父の遺伝子を受け継いでいるのか,私も最近そう言われることがある。

「もう三十過ぎで,家庭もあるんだろう。もう少し角が取れてもいいのに」と言われる。



 私は清濁併せて呑むということができない。

 ちゃんと濾過して,清の部分だけを呑む。濁の部分は呑まないで捨てている。



 濁の部分を使って粕汁に出来る技量があれば,政治家になれるのだろうが,私にその技量はない。







 最近,「筋」だけではうまくいかない壁にぶち当たっている。

 上司は,そういうとき,根回し・妥協など「寝技師」特有の技量を発揮するのだが,私はそういうことができないのである。



 病院の事務長というのは,世間である程度噂されているかもしれないが,出入りの業者からものすごい「接待攻勢」を受ける立場にある。

 医薬品販売業者・医療機器レンタル業者・クリーニング業者・給食業者・保険会社・葬儀業者などなど

 だから,その気になれば,濡れ手に粟で私腹を肥やすことができる。



 だが,私は一切そういうものを受け取らない。

 看護部のときから「チップ」を一切受け取らないで通してきたので,事務部でもそうしようと決めていた。



 私はこのスタイルで通したいのだが,現実がそれではうまく回らないというのが,頭が痛いところである。



 職場の円滑化のために,人間関係の潤滑油として,自腹を切るつもりは全くない。だからその費用は誰かに負担させる。

 そんなことは,私はしたくないが,世の中とはそういうふうに動いているところがある。



 いっそのこと,こんな仕事辞めてしまおうかと思うこともあるが,そういうときは給料が振り込まれる預金通帳を見て,「我慢」している。



 事務部に着て3年半,そろそろ何かを変えないといけないのかな。

コメント(4)

大崎 > 乃梨さんのコスプレ待ちの夏目漱石の「草枕」に出てくる詩ですが「智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。兎角に人の世は住みにくい。」・・・乃梨さんの心情にピッタリでは?!・・・いっそのこと、接待攻撃にあったら子泣き爺に変身して泣きまくれば・・・泣くこと地頭には勝てないって言いますから、理の通じないもののふりをしてみたら?!(^_-)-☆ 07/05/05 22:21
渡良瀬 > すばらしい言葉ですね。さすがは日本文学の最高峰って感じです。 07/05/08 02:37



藤川 > 私は独身時代、シゴトで肩肘張ってやってました。今は全然だけど・・・のりちゃんの場合はそんな風に思わないけどなぁ~ちゃんと余裕もあるし^^;上記のような生き方はダンナがまったくそんな風に生きてまして、それは尊敬にも値するし、今のままでいいんじゃないかなぁ~だめなん? 07/05/06 14:22
渡良瀬 > 余裕がなくなるときって,結構あります。役員室の孤独って結構辛いときがあります。 07/05/08 02:38
by nonnbei871234 | 2007-05-05 18:23 | 日常
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