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逆さば

神戸市は20日、最終学歴を詐称して採用試験を受け、市の調査にも虚偽の説明をしたなどとして、事務職員2人を懲戒免職にした。同市では、これまでにも最終学歴を偽って採用試験に合格していた職員計36人が諭旨免職になっているが、懲戒免職になるのは初めて。 (共同通信)



 大阪市は20日、大卒や短大卒であるにもかかわらず最終学歴を詐称し、受験資格が高卒などに限定された職種で受験して採用された職員が1141人いたと発表した。市はこれらの職員を停職1カ月の処分とする方針。
 今回詐称が発覚したのは技能職員924人と行政職員や消防吏員217人。局別では、環境局が193人と最も多く、次いで建設局が155人、教育委員会事務局が148人だった。  (共同通信)



 神戸市と大阪市との対応の差も問題だが,そもそも,仕事をする上で,最終学歴が高校か大学かというのが,それほど大切な問題なのだろうか。



 まず,就職する要件として特定の資格が必要な職種なら,それがないのに「ある」と偽っていた場合を考える。

(1)教員免許がないのに学校教諭として採用された者

(2)大型二種免許がないのに即戦力のバス運転手として採用された者

(3)医師免許がないのに医師として採用された者



 これらの者は免職になるのは当然である。





 問題はその逆である。

(1)教員免許があるものの,学校内での給食調理員として採用を希望する者

(2)大型二種免許があるのに,トラック運転者としての採用を希望する者

(3)医師免許があるのに看護師の業務をだけを行うこととして採用を希望する者



 こんな場合は,(実際に採用されるかどうかは別にして)このような職種への就職は法律上何ら禁止されていないはずである。大は小を兼ねるからである。

 この点からは,大卒を高卒と偽ることで懲戒になる理由を見出すことは難しい。



 履歴書などで虚偽記載をしたことが懲戒の原因と考えるのだろうか。

 たしかに,採用希望者は,採用者に自己についての正確な情報を開示しなければならないというのは,一般的には正しい。

 でも,履歴書に不要なことは書く必要はない。

 学校法人が経営している予備校を出たことを履歴書に記載する浪人生は少ないと思うが,何の問題にもなっていない。

 大卒だが,大卒と名乗りたくないというのなら,それでもいいような気がする。



 それとも,高卒の就職先を大卒者が奪ったことはけしからんというのが懲戒の原因なのだろうか。

 それなら,高卒採用の場合には,受験資格を現役高校生に限ればいいはずである。



 でなければ,採用区分が,大学卒・短大卒・高校卒と分かれているのだから,その区分を破ったことが懲戒の原因なのだろうか。

 大卒なら堂々と大卒者を対象とする試験区分に挑戦し,それに合格して採用されればいい。

 だから,大卒なのに高卒区分を受験するというのは,たしかに姑息である。

 でも,大卒者が高卒程度の給与体系・昇進を甘受するというのであれば,そのような選択があってもいいのかなと思う。



 私には,大卒を高卒と偽って就職したことを懲戒原因とするのは,よく分からない。。
by nonnbei871234 | 2007-04-20 22:07 | 時事
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