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離職防止の対策

 就職したのに、すぐに辞める新人看護師の増加が医療現場で大きな問題となっていることを受けて、京都府は新年度から離職防止策を本格化する。先輩看護師との交流や泊まりがけの研修を行うなど職場環境を整え、新人に仕事を続ける自信を回復してもらう。
 新人看護師の離職が全国的に増えている背景には▽実技の履修時間の変更などで看護学生による注射や採血などの機会が減った▽看護師不足から各病院が現場研修に十分な時間をとれなくなっている-などが要因とされている。
 現場での戸惑いや、患者とのコミュニケーション能力の不足などで、仕事に嫌気を感じる新人が多いという。新人の早期離職が、看護師不足や激務に拍車をかけているとの指摘もある。
(中略)

 離職防止策は、府看護協会に委託して行う予定。新人看護師を対象にした1泊2日の研修を実施し、気軽に患者に様子を聞く方法など現場で培われたノウハウを教える。先輩看護師による助言やレクリエーションなども企画し、悩み解消や意欲回復につなげる。
 また、1日研修も行う。薬の管理法や心電図の見方など基本的な知識や技術をあらためて教えることで、現場での実践に生かしてもらう。
(3月22日 京都新聞)



 この春,うちの職場でも就職2年以内で離職する看護職員が何人もいる。

 人事担当は毎日愚痴をこぼしている(暗に私に現場復帰を迫っているようだ。)。



 絶対的不適格者・・・どの職場でも長続きしない人。

 相対的不適格者・・・この職場だから離職する人。



 というのはどこの職場でもあるだろう。



 プロ野球のピッチャーで例えるなら,絶対的不適格者は,体力不足でスピードが出ず,打者からめった打ちにあうような人である。この人はプロ野球の世界では目が出ない。

 相対的不適格者は,監督とそりが合わず,出番が全くまわってこない人というところだろう。この人は,トレードなどで別の球団に行けば活躍できる。



 看護職の場合,絶対的な不適格者は,体力面より性格面だろうなと思う。

 手技が下手でも,物覚えが悪くても,虚弱体質でも,それなりのところで仕事をするようになれば,結構長続きするものである。こちらは,相対的不適格者ということになる。

 一方,手技が上手で,知識も豊富で,まじめな子でも,人間関係を築くのが苦手な子は,どこの職場でも結構長続きしないようである。これが決定的に苦手な子は,絶対的不適格者ということになる。



 私は,正直なところ,人付き合いはそんなにうまいほうではない。

 看護職が天職かといえば,絶対にNoということになる だろう。それでも辞めずに済んでいるのは,最低ラインは上回っていたのだろう。



 翻って,京都府のこの試み,私には「無駄」のように見えないでもない。

 相対的不適格者は,さっさと離職して,別の職場を探すほうほうが,本人にも社会にも有益だと思う。

 絶対的不適格者は,どんな対策をとっても,離職は時間の問題だということになる。



 適格者なのに自分は不適格者だと思い込んでいる者の離職の阻止に,1泊2日の研修会がどれほど役に立つか。

 疑問なしとしない。
by nonnbei871234 | 2007-03-24 21:19
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