鳥取の米子で,暴力団組員3人が,会社員らに殺害されるという特異な事件が起きたそうである。
こんなことが起きるのだ。「事実は小説より奇なり」とはよく言ったものである。
暴力団員の報復攻撃を警戒して,鳥取県警では,被疑者である会社員らの家族の身辺警護を強化したそうである。
普通の量刑相場では,3名が殺された場合には,死刑判決が下ることになるのだが,カタギが組員を殺害するなどという前例などはあまりないと思われる。
仮に有罪だということだと,組員といえども人権を有することに変わりはないということで死刑ということになるのだろうか。
それとも,被害者が組員であることが考慮されるのだろうか。
なかなか,難しいものである。
ところで,暴力団員が入院してきた場合,組長格になると,評判は悪くない。
組員には,その世界で特別の掟があるようである。
私も担当したことがある。
検査結果などから,「激痛が走っていると思われる(神経が圧迫されている。)」との診断がされているのだが,「たいしたことありません。」「お蔭様で大丈夫です。」と繰り返され,結構困った。
あの世界に生きる方々は,「痛い」というのは御法度なのだろうか。