昨日,大阪高裁で,大阪刑務所の現職の刑務官(起訴を受けて休職中)に対して,死刑判決が言い渡された。
それを受けて,大阪刑務所の総務部長が出したコメントがこれ。
「職員がこのような判決を受けたことは非常に残念。(休職中の森被告の処遇は)上級庁と協議しながら適切に対応したい。」
現職の部下に死刑判決が言い渡されて,コメントを求められる上司。こんなの例がないだろうから,公務員の立場でコメントを求められた上司に同情する。
多分,部下が
① 酒気帯び運転をした場合
② 交通事故を起こした場合
③ 喧嘩などの傷害行為をした場合
④ 痴漢で捕まった場合
などは,想定問答集もかなり整備されているように思われる。
しかし,部下が死刑判決を受けた場合などについての想定問答集はないだろう。
まあ,死刑判決も想定して,直前に想定問答集を作ったかもしれないが。
私は人事権にはタッチしていないので,関係者が不祥事を起こしても原則としては記者会見に参加することはない。
でも,直属の部下が不祥事を起こしたら記者会見することになるかもしれない。
管理責任というのは,厄介なものである。