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死刑求刑無罪判決

富山県高岡市で00年、暴力団組長夫婦が射殺された事件で、他の元組幹部らと共謀して殺害したとして、殺人罪などに問われ、死刑を求刑された元同組幹部栗原組夫被告(55)の判決公判が21日、富山地裁であった。手崎政人裁判長は「共謀を認定するには合理的な疑いが残る」として、栗原被告に無罪を言い渡した。



 検察側の論告によると、栗原被告は元組幹部の幾島賢治被告(59)=一、二審で死刑判決、上告中=と殺人を計画した首謀者で、実行役2人に指示して、00年7月13日、高岡市の組長宅に押し入らせ、藪中修平組長(当時56)と妻の俊子さん(当時52)を射殺させたとされる。



 幾島被告は「栗原被告が自分に組長殺害を持ちかけ、実行犯への殺害依頼なども栗原被告の指示」と証言したが、弁護側は「幾島被告単独の計画。栗原被告は関与していない」と主張していた。



 手崎裁判長は判決で、幾島被告の供述と、事件前の両被告の電話の通話履歴がかみ合わないことや、幾島被告が組長に悪感情を抱いていたことから単独で殺意を抱くことも十分考えられるなどと指摘。「幾島被告の供述は虚偽供述の危険性もあり、十分な信用性を肯定するには至らない」とした。 (朝日新聞)





 去年は佐賀地裁で,死刑求刑事件で,無罪判決があった。



 2年連続でこういう事態が発生すること自体,驚きである。



 犯罪は,実行行為者が刑事責任を負うのは当然である。

 そして,実行犯に対して殺害を指示した人間も,実行行為者と共同正犯の刑事責任を負う(松本・地下鉄両サリン事件で自分でサリンを撒いたわけではない松本智津夫が有罪とされているのはそのためである。)。



 世の中,刑罰は少しでも軽くしたいものである。



 「私が1人で決断して,1人で犯罪をやった。」というより,「上からの命令で,いやいや犯罪に加担させられた。本当はこんなことをするのは嫌だった。シクシク」というほうが,刑が軽くなるのだそうだ。

 そうなると,実行犯などは,「上司に命令されてやった。」と虚偽の自白をするようなこともある。

 しかも,実行犯が上司にうらみを持っているような場合には,この傾向が顕著なのだそうだ。

 これが,実行行為者が口裏を合わせて「みんなA上司に命令されました。」なんて言うと,聞いているほうは「これだけの人間が,みんな口を揃えて『みんながA上司に命じられた。』と言っているのだから,本当だろう。」ということになる。

 これだと,本当は命令などしていない上司としては,たまったものではない。



 だから,他の共犯者の供述というのは,「犯罪への巻き込みの危険がある」とされ,証拠とされる場合の認定が厳しいのだそうだ。



 今回は,まさにそのような場合ということだったのだろう。



 それにしても,死刑求刑無罪判決という内容なのに,ニュースでほとんど話題にされないのは,何か意図でもあるのだろうか。
by nonnbei871234 | 2006-11-21 01:39 | 時事
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