医療従事者専門の,心のケアを行うNPO法人があると報じられていた。
医療従事者は,患者を選択できないのが原則である。
だから,ときにはどうしようもない患者を担当しなくてはならない時がある。
・ひたすら関係者を罵り続ける患者
・看護師を召使か何かと間違って王様・女王様となっている患者
・治療方針を受け入れず,勝手なことばかりしている患者
など,頭が痛い患者も少なくない。
こういう「はずれ」が当たる場合も決して少なくないのが現実である。
私も,例に漏れず,こういう「はずれ」に当たってしまったことも結構ある。
「あんたみたいに下手な看護婦見たことないよ。この給料泥棒」なんて言われ続けられ,それを親族に吹聴されたこともある。
こういう患者を担当したときの基本的な態度は「耐えろ」である。
これでは,ストレスを溜めるなということが無理である。
うちでは,治療費を支払わない方への対応については完全に対処方法が固まった。うちの場合には,誠意のない未払いには,マイホームでも給料でも差押えている。
でも,医療関係者に対する罵りなどについては,まだこれと言った対策がない。
言い返せば「ドクハラ」と言われかねない世界だけに,まだまだ対処ができていないのが現状である。