実名報道

周南市の徳山高等専門学校で発生した女子学生殺人事件の被疑者の少年が,遺体で発見された。

 その後,マスコミでは被疑者の少年の実名報道を行っているところと,匿名報道を行っているところがあり,珍しくマスコミ間で対応が分かれた。(高校野球に対するコメントが感動一辺倒なのとは随分違うものである。)



 少年犯罪については,基本的には匿名報道がなされている今日において,敢えてその原則を破る必要があったのか,私は疑問である。

 少年である被疑者が死亡した今日に,敢えて匿名報道の原則を破るだけの必要性がどこにあるのか,私は分からない。



 殺人という凶悪犯罪だから,実名報道にすべきという議論もあろう。でも,そもそも少年は被疑者に過ぎなかったのであり,少年に手続保障が与えられているとは思えない。

 また,仮に犯人だとしても,殺人事件の報道をどうしても実名にしなければならない必要性が果たしてあるのだろうか。



黄奕善・石橋榮治・藤間静波・岡崎茂男・熊谷昭孝・迫康裕・名古圭志・中村正春・岡本啓三・末森博也・持田孝・坂本正人・坂本春野・倉吉政隆・森本信之・山崎義雄・間中博巳・岡下香・宮前一明・西川正勝・鎌田安利・高根沢智明・松沢信一・堀江守男・睦田真志・上田宜範・宮崎勤・田中毅彦・山口益生・豊田義己・高橋和利・山本峰照・川村幸也・野村哲也・中山進・陳徳通・平野勇・江東恒・久間三千年



 上の方々のうち,名前を知っている方は,どの程度いるだろうか?

 実は上の方々の氏名は,2004年以降に死刑が確定した方々の氏名である(最後の3名は上告棄却判決が出ているが,今日現在は未確定。)。

 39名の氏名を見て「あの事件だ」と分かる方はほとんどいないのではないだろうか。



 ちなみに,私は岡崎茂男・熊谷昭孝・迫康裕と,宮崎勤は知っていた。

 岡崎・熊谷・迫は,福島県であった殺人事件の犯人で(2人を殺害したとして,5人に死刑が求刑され,3人が死刑になった。),私が高校生のときに逮捕起訴されたので知っていたからである。

 宮崎勤は女児連続殺人事件の犯人である。

 あと,宮前一明というのは,坂本弁護士一家殺害事件に関与した人物で「岡崎一明」と報道されていた人物である。



 犯人の実名を知ることで,凶悪事件を思い出すことができるというのは,むしろ例外的な場合に過ぎない。



 今回,どうしても実名報道する必要性は,私はなかったと思っている。
[PR]
by nonnbei871234 | 2006-09-09 20:49 | 時事
<< おとなし過ぎる タクシー三昧 >>