子どもさんが,学校に通っている親御さんには,学校で「PTAの役職」という恐ろしい役割が当てられることがある。
旦那の実家の近くの中学校では,去年異変が起きた。
なんと,全学年についてPTAの役員に立候補した方が登場したのだという。
立候補したのは,全員,特定の宗教団体の関係者だったそうだ。
それでも,何もしなければ問題もないのだろうが,去年は降って沸いたように衆議院議員の総選挙があった。
このときのPTAの役員の奮闘ぶりは,それはすごかったらしい。
中学校の図書館には,その筋の書籍の寄付の申し出がたっぷりあり,反対に,新潮社の書籍の撤去の要請があったというのだから,公教育の意味がよくわかっていないらしい。
さすがに校長は宗教的中立性の維持を理由にこれを拒否したそうだが,いろいろ圧力があったようである。
卒業式のときのPTA会長の挨拶のときに,父母席から「公立学校の卒業式で言う言葉か。場所を考えろ。」と野次が飛んだというのだから,どんな挨拶をしたのかは推して知るべしだろう。
明けて今年,危機感を持った父母が,PTA会長候補を擁立し,史上初のPTA会長選挙まで行われたそうである。
去年のPTA会長は落選した。そうしたら,立候補していた他学年の役員も全員辞任してしまったそうである。
今年は,平穏なPTA役員会だそうである。
こういうことがないよう,PTAの役員も客観的な適任者になってほしいものである。