去年の12月,急性アルコール中毒になった仲間を搬送してきた若者たちがいた。
この若者らは,仲間の治療中に,待合室で大騒ぎをして,待合室の備品などを破壊した。
翌朝,シラフに戻った彼らは,「責任は果たします。」と言い,念書を置いていった。
あれから1年,彼らはとるに足らない理由ばかりを述べて,備品の損害を賠償しない。
何度か部下が連絡したのだが,最近は開き直りの態度で弁済する意思はないとの報告があがっていた。若者らの主張は,うちが損金処理したほうが,結果的に利益になるというものである。
けじめが必要なので,騒いだ若者全員を被告にして,損害賠償請求訴訟を提起した。
その訴状が土曜日に届いたらしい。
今日,若者らがうちに来て,遅延損害金も含めて全額を支払っていった。
現金出納は私の仕事ではないので,報告を受けただけだが,若者らはかなり皮肉を言っていたようである。
遅延損害金まで含めて全額を回収した以上,訴訟を続ける意味はないので,今日裁判所に訴えの取下げ書を提出した。
これにて,小さな一件落着であるが,費用対効果の関係では若者らの言うとおりではある。
若者らへの高い授業料は,私たちにとっても高い処理費用である。
今年も備品を壊すような連中がやってくる季節である。
くれぐれも,そんなになるまで,暴飲しないことをお願いする。。