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不名誉な金字塔

金曜の読売新聞に,ワクチンで麻しん(はしか)を制圧へという記事が載っていた。



 あまりに稚拙な内容でありコメントする気力も沸かないが,日本のマスコミの実力を示す不名誉な金字塔になるだろう。



 接種義務法及び結核予防法は,何人(なんぴと)に対しても接種義務を科す一方で,被害者に対する救済を一切拒否するという非人道的な内容であった。

 東京・名古屋・大阪・福岡などの集団訴訟を通じて,司法から厳しい判断を受け続けた国は,全国の地裁判決を受けても,どこ吹く風で強制接種を続行した。

 ついに,93年の小樽予防接種禍最高裁判所判決で,国が敗訴し,次いで94年に東京集団訴訟でも国が敗訴した。



 これを受けて,国はついに接種義務を廃止したのである。



 ところが,実際には,接種義務を科していた当時と同様の政策を維持するために,姑息な手段を様々に用いているのである。



「はしかは,予防接種を受けないと必ずかかる重い病気です。」と表現している「予防接種と子どもの健康」などその例である。



 そして,予防接種を受けさせない人たちに対して「日本ははしか輸出国」と勝手にレッテルを貼る暴挙にまで及んでいる。



「インフルエンザ大流行」と大騒ぎした年もあったなー。



 予防接種に関しては,日本のマスコミは,未だ大本営発表を垂れ流していた頃と大差はない。

 なぜなら,予防接種を受けさせることこそ善だと,マスコミ全部が認識しているからだ。



 そんなに善いものが,どうして94年の法改正で維持できなくなったのか,考える頭がないのである。



 この冬も,インフルエンザの予防接種の接種運動が起こっている。

 学童防波堤論の下,小中学校で9年間,合計18回も予防接種を受け続けて,本当に効果がありました?



 どうしても受けたいという人を止めはしないが,

インフルエンザの予防接種は,64歳以下の人が接種して副反応が起きても,予防接種法の救済の対象にはならないこと,65歳以上の方々が接種して副反応があっても,他の法定予防接種よりも補償額が低いことは,よーく理解してくださいね。
by nonnbei871234 | 2005-11-05 18:54 | 予防接種
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