医療過誤

治療巡るトラブル、7割強が実際に医療ミス

 治療結果の説明を納得できないとする患者側と医療機関の間でトラブルになったケースのうち、7割以上で、実際に医師や看護師による医療ミスと鑑定されたことが、ベテラン医師らでつくる「医療事故調査会」(代表世話人=森功・医療法人医真会理事長)のまとめで分かった。

 同会は、裁判で証拠保全されたカルテの鑑定などを行った経験のある医師らが1995年に結成し、現在の会員は41人。様々な医療裁判で鑑定を手がけている。今年3月までの10年間で、1081件の鑑定を依頼され、うち733件の結果がまとまった。

 鑑定結果によると、医療ミスが原因と判断されたケースは73・9%にあたる542件に上り、うち6割超の335件で患者が死亡していた。大動脈解離の患者を神経痛と誤診し手遅れとなったり、16年間執刀したことのない医師が心臓バイパス手術を行い失敗するなどの事例が報告されている。

 また、733件のうち724件で、診断や手技を誤るなど、医師の知識不足、技術不足がみられた。患者や家族に治療方針を説明して同意を得る「インフォームド・コンセント」の不足など、意思疎通の問題が指摘される事例も237件あり、明らかに医療ミスとはいえない場合でも、ほとんどのケースで病院側に何らかの落ち度があることが分かった。

(読売新聞)


 医療過誤の問題は,病院で働く者にとっては避けては通れない難題なのだが,避けて通っている。
 どんな医師だって,医療過誤を起こそうと思って医療に当たっているわけではない。万全を尽くしたが残念な結果に終わった。
 その結果の原因を突き止めようとしたところ,医師の行為がミスと判断される。
 医師サイドには,医療過誤の責任追及が「後だしじゃんけん」のように感じられているのも事実だ。

 ただ,残念な結果に終わった医療行為の大半は責任追及などされていないのも事実だ。
 いろいろ検査をしたとしても,医療スタッフに与えられている情報は全体から見ればほんの少ししかない。そして,新たな情報を収集する時間さえも与えられない場合もある。
 だから,医師はその与えられた少ない情報だけで,今後の方針を決定しなければならない。
 そのため,結果的には患者様の死を早めてしまったということも起こる。
 それでも,ほとんどの方々が責任追及などしないのは,そのような結果に至った結果はやむを得ないものであったと,ご納得(少なくとも,怒りで拳を振り上げるのを思いとどまる程度のご理解)を頂けるからであると思う。

 そう考えると,トラブルが発生した事例というのは,医療行為の一握りにすぎず,かつ,病院側の対応では患者様をご納得させられなかったものばかりということになる。

 そういう事例ばかりを集めれば,7割強が医療ミスというのは,むしろ当然という感じがする。
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by nonnbei871234 | 2005-10-07 18:12 | 時事
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