愛人17人の交際費に流用 敷島製パン組合元事務長
敷島製パン(名古屋市)の健康保険組合の口座から約9億8000万円を着服したとして、業務上横領罪に問われた同組合元事務長松林正明被告(56)の初公判が4日、名古屋地裁(伊藤新一郎裁判長)であり、松林被告は起訴事実を認めた。
検察側は冒頭陳述で「被告は17人の愛人と交際し、横領した金を生活費として渡した」と指摘。「医院からの請求書を偽造するなどの手口で組合の口座から金を引き出したほか、保険料率を上げて入金額を増やしていた」などと述べた。
また検察側は、被告が1990年から計約19億円を横領し「組合員を愛人の手当を出してくれるスポンサーと思い、罪悪感はなかった」と供述したことを明らかにし、愛人のうち2人がそれぞれ2億円以上を受け取ったと指摘した。
(共同通信)
10億円もの預金を着服されてしまった敷島製パンの保険組合員の方々には,本当に同情する。こんなどうしようもない奴の愛人遊びのために,パンを作り運び売っていたのかと思うと,悔しくて仕方がないと思う。
でも,最近普通の会社員・公務員では生涯かかっても弁償できないような金額を横領される事件が多い。
ない袖は振れないわけだから,結局空いた穴は本人では埋められず,その分の損失は被害者が被ることになる。
横領した本人が最も悪いのは当然だ。
でも,それを許してしまった資金の管理状態の甘さも問題だ。
人は誘惑に弱いものである。だから,横領したくても,できない環境を作らないとダメである。
資金管理は,効率を犠牲にしてでも,横領の危険がないようにしなければならないだろう。長年1人に資金管理を任せるようなことは絶対にやってはいけない。
サークルの会費・町内会費・旅行の積立金など,他人に金を預ける場面は身近にある。
あなたのお金は大丈夫?
私もちょっと心配ではある。