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巻き添え

札幌・中央区で警官の流れ弾通行人に 車窃盗男に刺され発砲 22歳会社員重傷

 十三日午前一時二十分ごろ、札幌市中央区南一西一付近の路上で、道警機動捜査隊の男性巡査(23)が、盗んだRVで逃走中の男ともみ合った際に刺され、拳銃を二発発砲した。二発目の銃弾が男の左肩を貫通、付近にいた同市北区西茨戸一の一、会社員鈴木一喜さん(22)の右脚に当たって太ももの骨を折り、二人とも重傷。巡査は防刃衣(ぼうじんい)を着ていたが、腹などに軽傷を負った。

 札幌中央署は殺人未遂の現行犯で、この男を逮捕。調べによると、男は住所不定、職業不詳田代健一容疑者(30)で、あいまいな供述を繰り返しており、道警は、覚せい剤を使用していた疑いもあるとみて調べている。

 道警監察官室によると、道警警察官が容疑者に発砲したのは、二○○三年四月、旭川中央署員が暴力団員の少年(19)を逮捕する際に、威嚇のため上空に発砲して以来。

 札幌中央署によると、田代容疑者は十三日午前一時十分ごろ、中央区南三西三で、盗んだRVで走行中に信号待ちの軽乗用車などに追突。軽乗用車の同市手稲区の女性(20)が首にけがを負った。

 同容疑者がRVから飛び降りたため、車両で追跡中の警察官二人のうち、巡査が降車して追跡。同区南一西一の駐車場内で格闘となり、同容疑者は刃渡り約十八センチの包丁で巡査の腹などを四回刺した。

 同容疑者はその後、信号待ちの車数台に駆け寄り、ドアを開けようとしたほか、逃走を続けたため、巡査は警告後に、同容疑者に二発発砲した。

 二発目の発砲の際、巡査と容疑者の距離は約五メートル。鈴木さんは同容疑者の約十メートル背後を歩いていた。

 巡査は鈴木さんの負傷に気付かず追跡し、同容疑者を逮捕した。

 道警監察官室の木葉孝室長は「拳銃の発砲は凶悪犯を逮捕するためで、適正、妥当な使用と判断している。けがをした被害者には、申し訳ないと思っています」としている。(北海道新聞)



 恐れていた事態がついに起こってしまった。警察官の拳銃使用の要件が緩和されたときから,このような事態が発生することは想定されていた。



 今回,警察官の拳銃使用は,適正だったと警察は発表している。

 しかし,警察が発表している事実がそのまま真実であるとは限らない。真実が何であったかを判断するのは裁判所である。



 ただ,今回警察官は腹部などを刺されており,犯人はかなり凶悪であったことが覗えることは確かだ。



 ただ,犯罪に全然かかわっていない方が警察官が発砲した拳銃で大腿部を撃たれ,重傷を負ってしまったのは紛れもない事実である。



 流れ弾に当たってしまったは,被害を誰に賠償又は補償してもらえるのだろうか。

 警察官が発砲する際,後方の被害者を確認しなかった点に過失があると判断された場合には,北海道が国家賠償義務を負う。

 しかし,警察官に過失がない場合(具体的状況では後方に人がいると予見できなかった場合とか,犯人を狙撃するほかに,二次犯罪を回避することができなかったと判断された場合)には,国家賠償は難しいのだという。しかも,裁判になった場合には,被害者が警察官に過失があったことを立証しなければならないのだという。



 この構図は,予防接種の構図とそっくりなのだ。

 予防接種は,それを行った医師に(児童の健康状態が悪かったと判断できたのに漫然と接種したなどの)過失があれば国家賠償を請求可能だが,そうでない場合には,国家賠償は不可能だと言われてきていた(今では,半ば強引に「過失」があったと認定することによって,予防接種については被害の司法救済を図っている。)。

 被害者には何ら落ち度がないのに,国家行為によって生命身体が害され,それについて誰も賠償・補償もないということを不条理と言わずに,何が不条理なのかと思う。



 今後も,警察官が拳銃発射を余儀なくされる事件が増えることが予測されている。

 そうである以上,無関係な方に流れ弾が当たることも予想される。

 そればかりでなく,警察に協力する趣旨で犯人に向かった方を,警察官が犯人一味の者だと誤認して狙撃するような場合も考えられる。



 そうである以上,万が一にも犯罪と無関係な方々に,流れ弾が当たった場合には,その方々への補償を万全なものにする法律上の手当てが必要だ。



 無関係の方々への万全の補償がなければ,雑踏内の凶悪犯罪に対して警察官も拳銃で対抗することを躊躇するだろう。また,警察官の撃った拳銃に当たったのに,泣き寝入りなんてことになったら,警察への信頼もなくなるだろう。



 万全の法制度が1日も早く整備されることを切に願う。
by nonnbei871234 | 2005-07-14 01:31 | 時事
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