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警察vs知事

報償費停止で捜査に支障、警察庁長官が宮城県知事非難

 警察庁の漆間巌長官は30日の定例会見で、宮城県の浅野史郎知事が県警の捜査用報償費の執行を停止した問題に触れ、「一線の捜査活動に大変な支障が生じている」「知事は、県民の安全、安心を守るという治安責任を果たしていないのではないか」と厳しい口調で非難した。

 元県警幹部が昨年4月、不正な裏金があったと告発した直後、県警が内部調査に乗り出し、今年4月、「不適正な執行はない」とする結果を発表した。

 これに対し、知事は、報償費を払った協力者について、会計書類に記載した氏名を黒塗りせずに提出するよう要求。県警が拒否したため、6月27日から、今年度の報償費約2300万円のうち未執行分約1600万円の支出を取りやめている。

 この日の会見で、漆間長官は「知事は、今の警察制度が、政治的中立性を担保することで成立しているのをご存じなのか。知事は公安委員会を所轄しているが、警察の運営に介入できない仕組みになっている」と指摘した上で、「協力者に関する文書を見せろと言っているが、これはまさに警察活動全体への介入そのもの」と痛烈に批判した。

 また、「協力者の保護は捜査の大原則で絶対、譲ることは出来ない」とする一方、会計文書の黒塗りについては、「(知事や県の監査委員が)直接、会わないということであれば、(黒塗りは)必要ない」などと妥協の余地があることも示唆した。

(読売新聞)


 私は,この警察庁長官の主張に賛成できない。
 これまで,警察庁は,国家公安委員会という正体不明の緩衝材を利用して政治的圧力を阻むことにより,数々の不祥事を起こしていたことに対して,国民が不信感を抱いているということへの危機感が,警察庁長官にはないのだろう。

 新潟で9年2ケ月も監禁されていた女性が発見されたとの知らせを受けたとき,新潟県警本部長は,先輩と賭けマージャンをしてした。
 こういうことの反省がまるでないまま,声高に警察の政治権力からの自由を解いても,国民の支持を得られるとは思えない。

 浅野知事は,警察権力に対して,知事権力を正面から用いることで人気を博してきた人物であるから,その手法が批判されることもあろう。
 しかし,警察は公金を不正に使用しているとの内部告発が次々と現れる今日においては,浅野知事のような手法のほうを支持することになるのである。

 捜査協力費で支出した費用は,せめて刑事手続終了後は公にされるような仕組みを整えることは,公金を使っている者の義務だと思う。


 追伸 生まれて初めて,1月にわたって日記を書き続けられた。異常気象の原因は私か?
by nonnbei871234 | 2005-06-30 00:39 | 時事
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