人気ブログランキング | 話題のタグを見る

制服紛失

電通が、全日空のテレビコマーシャル(CM)撮影で同社から貸与された計200人分の女性客室乗務員などの制服のうち、12人分を紛失していたことが、7日わかった。
 全日空では国土交通省に報告するとともに、盗難の疑いもあるとみて、近く警視庁に被害届けを出す。CMは今月4日から放映予定だったが、全日空はトラブル発覚を受け、放映を見合わせている。
 CMを撮影したのは、電通子会社の「電通テック」。5月11日夜から12日未明にかけて、閉鎖中の羽田空港第2ターミナルビルで、モデル派遣会社などから募集した女性出演者195人が客室乗務員や地上職員の制服を着用し、全員が整列するシーンなどを収録した。
 撮影終了後、電通テックの担当者が制服を回収したが、受け取り確認を怠ったため、ジャケット、スカート、スカーフなど12人分が不足。出演者やスタッフらが誤って制服を持ち帰った可能性もあるとみて、返却を呼びかけたところ、2人分については匿名で返送されたが、依然として10人分が不明のままという。
 制服だけでは空港の制限区域内に立ち入れないため、全日空では「悪用の心配はない」としている。
 一方、電通は「全日空に深くおわびするとともに、こうしたことが二度と発生しないよう再発防止に取り組む」としている。

(読売新聞)

 全日空が,本当に「悪用の心配はない。」とコメントしたのなら,問題だと思う。
 たしかに,制服だけでは制限区域内には入れないだろうから,テロ目的での「悪用の心配」はないかもしれない。
 しかし,全日空の地上職員の制服を着た人から「大変でしょうから,お荷物をお持ちしますよ。」と声を掛けられ,安心して荷物を渡したところ,それを持ち去られたなんてことは,十分に想定されるところである。これも「悪用」の一種であろう。

 それにしても,呼びかけに応じて制服を返還してきた者が2人いたというのだから,呼びかけた甲斐があったというものだろう。
 制服を着ていたところ,ついつい欲しくなってしまい,ドサクサに紛れて持ち帰ってしまったのだろうか?それとも闇で転売する目的だったのだろうか?

 制服を持ち帰った行為については,CM撮影のために一時的に着用した者が持ち帰ったのなら窃盗罪,全日空から借りて来た電通関係者が持ち帰ったのなら業務上横領罪だそうだ。ともに10年以下の懲役とのことである。

 一方,この制服を,持ち去られたものと知りながら,闇のオークションで買い取った制服マニアは盗品等有償取得罪という罪になるそうだ。こちらの罪は10年以下の懲役+50万円以下の罰金というのだから,意外と重い。

 この制服が今後新たな犯罪を呼ばないことを祈る。
by nonnbei871234 | 2005-06-07 23:42
<< 逆セクハラ 弾丸ツアー >>