人気ブログランキング | 話題のタグを見る

救いがたい人権感覚

発表していない男性職員の処分情報を報道機関に漏らしたとして、東山梨消防本部(山梨県甲州市)が内部告発者を捜す目的で、全職員に私用の携帯電話の通話履歴を提出するよう求めていたことが19日、同消防本部への取材で分かった。

 東山梨消防本部によると、全職員115人の大半が同意し、数人が履歴を提出。しかしプライバシー侵害などの反対意見があり、履歴を返却して調査もやめるとしている。

 職員は今年1月、県内の果樹園でアルバイトをしたとして、文書訓告処分を受けた。2月14日に地元テレビ局が報道。翌日、内部告発があったと考えた同消防本部の男性消防長は訓示で「告発者には転職を勧める」などと話した。

 3月12日には、消防長名の文書で「私用携帯電話の通話履歴を調査する」と通達。文書には「携帯電話の履歴を提出することで行為者が特定できる」「身の潔白を証明するいい機会」などと記載されていたという。〔共同通信〕


 いったい,どういう人権感覚をしているのか? 呆れてものがいえない。
「全職員の大半が同意し」って,要は拒否すれば「あいつが密告者だ」と断定されるから,提出しないわけにはいかないからだろう。
 こんな人権感覚しかないような人間が,消防長の職を務めている組織というのは,救いがたい。

 この消防長は,Kという人物だろうが,まだ氏名までは公表されていないようだから,氏名だけは私も伏せておく。

 とにかく,憲法21条2項を少しでも読めば,通信の秘密が保障されていることぐらい,分かるはずなのだが。
 情けない。
by nonnbei871234 | 2013-03-21 01:18 | 時事
<< 安定感のない男 卒園式 >>