時代小説の作家は、歴史を忠実に再現したいのではなく、現代の問題点をそのまま書くのが難しいので、設定を昔にしているということだと、高校生のとき現代文の授業で習った。理系だった私が高校の現代文の授業で覚えている数少ない知識だ。
庶民の困窮をよそに、為政者が政争に明け暮れている時代小説とかが今出版されたら、売れるだろう。
原発推進と言っていたのに突然原発の危険性は分かっていたとかいう知識人のことは、
昨日までお国のために命を捧げよと言っていた人が突然人類愛を説き出した昭和20年前後をモデルにすればいい。
大阪地検特捜部の愚行は、マッカーシーあたりを題材にすればいいし、
村上ファンドの絶頂期から没落までは、平家の没落あたりを題材にすればいい。
そう考えると、時代小説は読むのが楽しくなりそう。