私がブログを書き始めたその日(2005年5月10日),佐賀地方裁判所で死刑求刑がされていた事件で無罪判決が言い渡された。
ピース缶事件などでは死刑求刑・殺人事件は無罪という判決があったが,部分有罪があったので,一審完全無罪は,名張毒ぶどう酒事件の一審判決(1964年12月23日)まで遡ると報道されていた。
それから5年半で,死刑求刑事件で無罪判決が言い渡されたのは5度目になる。
佐賀と富山での無罪判決は控訴審も無罪となり,検察官の上告断念で無罪が確定している。
広島の事件では,控訴審も無罪だったが,検察官が上告している。
水戸(土浦)の事件では,控訴審では無期懲役の判決が言い渡され,被告人が上告している。
今度はどうなるのかな?
検察官が死刑を求刑している事件では,一審無期懲役,控訴審死刑の事件が最高裁判所で破棄され,大阪地裁で審理をやり直しているという事件もある。
これも,最高裁判所で「検察官の提出した証拠だけでは有罪と認定するのが著しく困難」と認定されているから,無罪判決が出される可能性も十分にある。
ところで,このニュースは,自動車内でラジオで聞いていた。
10時開廷と知っていたが,10時50分頃にニュースが入ったので「主文後回しで,有罪・死刑」だと思ったら,無罪判決だったというので,びっくりした。
開廷が40分も遅れていたなんてことまでは知らなかったので。