平家物語

 祗園精舎の鐘の声
 諸行無常の響きあり
 娑羅双樹の花の色
 盛者必衰の理をあらはす
 おごれる人も久しからず
 唯春の夜の夢のごとし
 たけき者も遂にはほろびぬ
 偏に風の前の塵に同じ

 5年以上債権回収の最前線にいて,裁判所にまで出向いている身には,平家物語の冒頭部分を本当によく実感できる。

 私は債権回収のノウハウの多くを「株式会社SFCG」(旧株式会社商工ファンド)から学んだ。
 もちろんSFCGが私にレクチャーしてくれるはずもない。
 債権取立に行った先で,債務者から株式会社SFCGの取立の手口をいろいろ教えてもらったのだ。

 職場の私の本棚には「日栄・商工ファンド対策弁護団」が出していた対策本まである。
 SFCGが踏んでいる地雷を踏まないための対策を練るためだ。
(私の本棚だけ見れば,ここは企業の法務部かなんかと勘違いされること間違いないだろうな。)

 そんなSFCGと,その創業者として絶対的な権勢を振るっていた大島健伸がともに,破産手続開始決定を受けた。
 今,SFCGのHPを見てきたが,大島健伸の自画自賛漫画はもうupされておらず,その代わり,大島らに対する責任追及手続などが広報されていた。

 私製手形(呈示期間が5年間に延長されている)に基づく手形訴訟
 包括根保証(保証人の保証意思確認のための写真撮影)
 公正証書作成のための白紙委任状
 根抵当権設定仮登記

 根抵当権設定仮登記は,ほんとよく考えたものだわと思った。本登記だと登記識別情報(旧登記済証,いわゆる権利証)と,発行後3カ月以内の印鑑証明書の添付が必要だし,税金は債権額の0.4%となる。
 これに対して仮登記だと,同意書と印鑑証明書は必要だが印鑑証明書の3カ月の要件がなくなる。税金も1000円だ。

 これらの方法で,多数の中小企業を倒産に追い込んだSFCG自身が破産し,「億万長者の教科書」なんて本を出していた人物も破産するわけだから,奢れる者も久しからずは真実だ。

 SFCGの取立を苦に自殺を考えた方は,死ななくてよかったね。大島なんぞ,破産しても蛙の面に○○でしょ。借金を苦に死ぬことなんてないよ。
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by nonnbei871234 | 2009-06-09 00:53 | 時事
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