昔の親心,今の迷惑

 出生届を出すときには,「出生証明書」というものを添付する。

 この出生証明書は,基本的には医師又は助産師が作成するもので,今は大半が医師が作成していると思われる。

 ちょっと前に,ここに,昔は,年末に出生した子の出生日を「1月1日」と証明したり,2月29日に出生した子の出生日を「3月1日」と証明したりする不正が横行していたと書いた。

 それとともに,昔多かったのが,婚姻前の男女間に子ども生まれた場合に,女の両親の間に生まれた子どもとして出生証明書を提出する不正だ。
 その男女が結婚した後に,実の父母と「養子縁組」するという方法が多用されていた。

 祖父母が父母と,実母が姉兼養母,実父が養父と仮装されているのだから,相続関係などがもめるととんでもないことになることが多い。

 当時の産婆は,「母が未婚の状態では後々差別を受けるので,この子のためには,そうしたほうがいい」と思ったのだろうが,今となってはいい迷惑な話だ。

 身近に,今戸籍上の実父母は実は祖父母で・・・という人がいる。
 最近になって,戸籍を正しく修正したいと考えた。
 そのためには,戸籍上の父母との間に親子関係が存在しないことの確認を求める「親子関係不存在請求訴訟」を提起しなければならない。
 ただ,既に戸籍上の父母は他界している。
 そういう場合には,検察官を被告として親子関係不存在確認の訴訟を提起しなければならない。
 そのため,その人は,家庭裁判所に,検察官を被告として親子関係不存在確認請求訴訟を提起した。

 そうしたら,家庭裁判所から「照会書」というものが届いた。

1,被告に対して郵便で訴状を送達して,届く可能性はありますか?
  →検察庁に送達して不着で戻ってくる可能性があるわけないでしょ
2,被告が働いている場所を知っていますか?
  →検察庁です。

9,被告から暴力を受けたこと又は受ける可能性がありますか?
  →検察官が暴力を振るったら懲戒免職でしょ。

 なんか,笑えた。離婚訴訟用の照会書をそのまま送ってきたんだ。
 お役所仕事は,いつまでたっても健在なんだなー
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by nonnbei871234 | 2009-01-10 13:26 | 職場
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