帰宅時,私のオートバイの前には「仮免許練習中」の自動車が。
この手の自動車は,黄色信号できちんと停車し,法定速度遵守というのが定番である。
それと,どう見ても渡れるタイミングで右折しない。
必然的に,この自動車を先頭に,大名行列が組まれることになる。
私はこの自動車の真後ろを走っていたのだが,超まじめに「キープレフト」を実践しており,なかなかすり抜けさせてもらえない。
こういう人だと,踏切通過の際には本当に窓を開けるのではないかと思っていたら,静岡鉄道の踏切で本当に窓を開けていた。
なんかすごい。
この教習生,中学生の頃,異様に細かい校則をしっかり守っていたような気がする。
私は普通車と大型車で路上教習をしたが,踏切通過の際に本当に窓を開けたことなどなかったような。検定試験のときだけは開けたかな?
もちろん,運転免許証取得後に踏切通過の際に窓を開けたことなどない。
その教習者,窓など開けたまま踏切を通過してしまえばいいものを,何を血迷ったのか,踏切通過中に窓閉めなんて始めた。
あっと思ったが,案の定踏切内でエンストしてしまった。
踏切内でのエンストは,検定だとそれだけで不合格のはずである。
焦れば焦るほど,エンジンがかからない。半クラッチがうまくいっていないのがありありである。
しきりに指導員が教習生の肩を叩いていた。
後ろから見ているこっちまでひやひやものである。
これで警報機でも鳴り出したら,教習生はパニックだったろうな。
結局,何回かエンストをして,ようやく走り出し,轟音を立てながら踏切を通過していった。クラッチがつながった後,低速ギアで,アクセルを思い切り踏み込んだんだろうな。
窓を開けるなんてことよりも,踏切でエンストしないよう,しっかり教習してね。