私は「地球環境にやさしい」とかいうキャンペーンが,大嫌いである。
もとより,環境悪化を望むものでもない。
どうして嫌いかといえば,全体的に見てあまり意味のないことを奨励されているようにしか思えないからである。
「水がもったいないから,歯磨きの間にはこまめに蛇口を閉めましょう」なんて言われると,本当に腹が立つ。
私の住んでいるアパートでは,旧居のほうも新居のほうも,トイレの水は飲用可能な水が流れてくる。
飲用に適した水と不適な水とを分け,トイレなどには飲用に不要な水を流すようにするだけで,ダムは随分少なくなると思うのだが。
アイドリングストップキャンペーンとか言って,バスなどはエンジンをこまめに切るようなことをしている。おかげで,沼津市内などでは,駅前に停まっているバスは出発までエンジンをかけないので,真冬などは車内は寒くて仕方がない。
これで節約できる軽油でトラックはどこまで行けるのだろうか?
夜の東名を見ていると,この輸送態勢のうち,少しでも鉄道輸送に切り替われれば,随分燃料が節約できるというものである。
昨日から始まった「バイオガソリン」。
我々は「朝三暮四」に出てくる猿扱いを受けているようである。
バイオガソリンの輸入にかかる燃料を含めると,かえって燃料消費量が増えるというのだから,お笑い種である。
古くは,森林伐採防止のために,箸を持ち歩くなんていうわけの分からないキャンペーンもあったが,今はそのキャンペーンはどうなったのだろうか?
もっとまともなことをするようになったら,私も協力することにしようっと。