2001年に発生した5人死亡の武富士弘前支店強盗殺人放火事件の犯人,小林光弘に対する上告が棄却された。彼は10日後に「被告人」から「死刑囚」となる。
その彼については,犯行直後に捜査員が手書きした似顔絵がまず公開された。
数日後には,CG合成した似顔絵が公開された
そして,これが小林光弘被告の顔写真である。
私には画才は全くなく,人の似顔絵など絶対に書けない。
また,人の顔を覚えるのかなり苦手なほうである。
その私だから分からないのかもしれない。
でも,写真を見ると,小林死刑囚は垂れ目のように見える。それに対して似顔絵・CGはどちらかというと釣り目のように見える。
私の画像解析能力では,絵やCGから,この男と特定するのは無理である。
青森県警の発表では,小林死刑囚を犯人と断定したのは,逃げ去る軽自動車の特徴から絞り込んだ結果だという。
犯人の似顔絵は,目撃者の記憶をもとに作られるのだが,人の記憶というのは,本当に間違いやすいものである。
それにしても,この死刑囚,競輪にのめりこんで借金を作り,その返済に窮したので,一攫千金を狙いに強盗に行ったものの,現金を受け取れなかったために自暴自棄となり,混合油に放火して逃げたのだという。
あまりにの短絡さに同情する気にもなれない。
ただ,この彼も当時は妻がいて,2人の子どももいたのだという。
警察から任意同行を求められた際,妻は彼にすがりついて泣いていたのだという。
前科などは特になく,この事件までは平凡な人生を送ってきていたようだ。
多数の人を不幸のどん底に叩き落すために生まれてきたわけではあるまい。
やりきれない思いだけが残る。