私は煙草は一切吸わない。
だから,ここが禁煙なのか喫煙可なのか,あまり気にすることはない。
新幹線に乗って,3号車には座らないという程度か(在来線は全面禁煙になって久しい。)。
職場も,特定の喫煙所以外は,全面禁煙となって久しい。以前は,看護部の仮眠室は煙が充満していたが,現在は仮眠室も禁煙である。
以前の煙臭さにうんざりした経験のある私としては,今の仮眠室はありがたいものである。
そんな私でも,最近の禁煙化傾向には首をかしげたくなるときがある。
「健康増進法に基づき全面禁煙とさせて頂きます。」という張り紙をする飲食店を見たときなどである。
飲食店の管理権は店主にある。店主が「この店は禁煙にしたい。」と思ったら,店主の判断で禁煙にすればいいのであって,何も健康増進法で定められているから禁煙という必要はあるまい。
しかも健康増進法は,飲食店などでは分煙化をするよう努めなければならないと定めているのであって,禁煙を命じているわけではない。
どこもかしこも全面禁煙ということにしてしまっては,かえって歩き煙草などを助長するような気がする(ほかの病院で,医師・看護師・薬剤師などの医療行為従事者全面禁煙にしたら,トイレでの煙草が増えたという。中学生じゃあるまいし。)。
非喫煙者にも,一定の寛容さが必要だと思う。