夏休みが始まった。
夏恒例の看護体験も間もなくやって来る。
看護の仕事の本当の怖さを知らない純真な生徒たちを騙して,看護の道に引きずり込んでしまおうという,まことに恐ろしい企画なのだが,毎年結構参加者がいる。
私は高校生3年生のときには工学部希望だったので,看護体験なんてものに参加することはなかった。
進学後,教授が「看護体験をしたことがあるか」と聞いていたことがあったが,したことがある子も少ししかいなかった。私が進学した頃は「大学まで行って看護婦かよ」という評価だったからなー。
その看護体験,今年は実に4コースもある。
A 中学生コース(5名)
B 高校生コース(10名前後)
C 社会人コース(将来看護職に就くことを希望している方,若干名)
D 看護学生コース(若干名)
Aコースは,食事のお手伝い・洗髪介助・清拭介助・血圧測定・車椅子での移動介助などである。
Bコースは,Aコースに排泄介助,単独でのベッドメイク,沐浴の手伝いなどが加わる。
Cコースは,基本的にはBコースと同じだが,年齢層に応じて臨機応変にやることを変えている。
Dコースは,担当看護師にお任せである。
私は今年は,Aコースの挨拶だけを担当することになっている。中学生への挨拶か。短く,それでいてワナにはめる言葉を考えなくては。
ところで,去年までは,全員白衣に着替えてもらっていたのだが,気恥ずかしいという意見があり,今年は白衣か,介護用のユニフォームかを選択できるようにした(Dコースは基本的には学校で使っているユニフォーム)。
まだ正式な結果は聞いていないが,白衣希望がほとんどだったようだ。
着慣れてしまえば何でもないのだが,憧れてくれる方もまだまだいるようである。