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エレベーター

当社製エレベーターでの事故について


2006年6月6日

お客様各位

 当社の大事なお客様の一つであります東京のエレベーターで起きました最近の事故に関しまして、皆様は、ご懸念をお持ちのことと、拝察致します。

 今回の痛ましい事故にあたり、被害者の方のご冥福をお祈り申し上げますとともに、ご遺族の方々には心より哀悼の意を表します。また、事故が起こった経緯につきましては、現在、警察の捜査に対して、原因究明に全力をあげ協力をさせていただいております。

 事故がありましたエレベーターは、シンドラーエレベータ株式会社が1998年に設置を行い、2005年3月までは当社が保守を担当し、その後は2社が保守を行っております。

 捜査による詳細が出るまで、事故に関するコメントは差し控えさせていただきます。しかしながら、2006年6月6日時点では、この事故がエレベーターの設計や設備によるものではない事を確信している旨を述べさせていただきたいと思います。

 シンドラーエレベータ株式会社は日本エレベータ協会の一員であり、お客様のエレベーター設備においても同協会の基準に基づいて設計されております。エレベーターの設計は、最高水準の安全を確保するために定められております、国の規定や基準に基づき厳しい検査が行われます。

 エレベーター設備の稼働時の長期にわたる安全は、シンドラーの資格を有する技術者による保守によって保障されています。技術者はお客様の安全を最大の関心事とし、確かな業界の基準に基づき定期点検及び安全点検を行っております。

 皆様のご懸念を払拭するために、最大限の努力をさせて頂く所存でございます。

 シンドラーエレベータ株式会社
 代表取締役
 ケン・スミス

 (シンドラーエレベータ株式会社のHP)



 企業の真価というのは,予期せぬ事態が生じたときの対応に現れると思う。



 今回の事故で分かっていることは,シンドラーエレベーター製のエレベーターが,人の乗り降りの最中に突然動き出し,その結果,高校生が犠牲になったということである。



 一般市民がシンドラーエレベーターは大丈夫かと不安に思うことは当然である。

そして,同社製のエレベーターはどこに設置されているのかを知りたいと思うのも当然である。



 これに対して,シンドラーエレベーター社は,「個人情報保護」を理由に設置場所の公開を一度は拒否した。

 これは明らかな誤解であり,国土交通省が,強く公開を指導したのは当然である。



 このお粗末な対応が,同社に対する批判に油を注いだ。



 今後,同社の信頼を回復するのは容易ではないだろう。

 同社の関係者は,HPで書いてあるとおり,懸念を払拭するため,最大限の努力をしてほしい。



 ところで,シンドラー社のメンテナンス担当の一従業員に対して,事故についての見解を求めていたテレビ局があったが,あれは頂けない。

 企業としての見解は,そのヘッドたる経営者に問うべきであり,労働者に問うべきではないと思う。
by nonnbei871234 | 2006-06-10 22:02 | 時事
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