二審も主犯に死刑判決…久留米の看護師連続保険金殺人
福岡県久留米市の看護師ら4人による連続保険金殺人事件で、殺人、詐欺罪などに問われた主犯の元看護師吉田純子被告(46)の控訴審判決が16日、福岡高裁であった。
浜崎裕裁判長は、求刑通り死刑とした1審・福岡地裁判決を支持、吉田被告の控訴を棄却した。
共犯3人のうち、1審で懲役17年(求刑・無期懲役)の判決を受けた元看護師石井ヒト美被告(47)にも同日午後、控訴審判決が言い渡される。
(注,二審は,検察官・被告人双方の控訴を棄却。懲役17年の一審判決を維持)
吉田被告と最も親密で、1審は無期懲役判決(求刑・死刑)だった元治験コーディネーター堤美由紀被告(46)の控訴審判決は18日。
池上和子元被告(当時43歳)は死刑を求刑されたが、1審判決前に病死、公訴棄却されている。
(読売新聞)
看護学校の同級生4人が共謀して,2人の夫を保険金目当てに殺害したという事件である。しかも殺害方法も看護技術を使ったものだったということで,非常にショッキングなものだった。
金目当てに人を殺すということが,激しい非難を受けることは当然だ。
しかも,看護技術を殺害方法として利用することなど,絶対にあってはならない。
すべての職業には「職業倫理」というものがある。その職業倫理に違反した者は,厳しい非難を受ける。
看護職に就く者は,そのために習得した技術を人の健康の回復・増進に利用することが職業倫理である。
厳しい刑罰を受けることは当然である。
この事件は「黒い看護婦」というノンフィクション本で追跡されているのだが,吉田被告と他の共犯者との間には,非常に大きな力の差があったようだ。
これだけのリーダーシップを正しい道に使えれば,看護師の職で出世したろうにと思う。