山形県で,凄惨な殺人事件が発生してしまった。2人がお亡くなりになり,1人が重傷とのことである。
お亡くなりになった方のご冥福と,負傷された方の1日も早い回復をお祈りする。
警察発表では,逮捕された被疑者は,幼い頃に受けたいじめを復讐する意思だったと言っているようである。
どこの世界でも,組織が大きくなれば,大なり小なり「いじめ」というものは存在するものである。
そのドロドロに身を置き,2度自律神経を壊した私としては,自分が独裁者であれば,殺したいとも思う人間があるのも偽らざる気持ちである(←牧師の女房としては極めて不穏当だが,山上の垂訓なんて,凡人には無理である。)。
それでも,真夜中にその家を襲撃して,本当に殺害できるかといえばできない。
そんな嫌なやつのために,人生を棒に振りたくないからである。
私は幸い,高校卒業によってドロドロから脱出できた。
既に書いたが,卒業式当日に渡された卒業アルバムを,卒業式当日に,高校の焼却炉に放り込んできた(スリッパなどの日用品を捨てないこととの注意を受けていたが「卒業アルバムは日用品ではない。」と解釈して放り込んできた。)。
また,同窓会は,個人情報保護法が施行された去年の4月1日付けで脱会手続をとって正式に脱会した。
高校のOG会関係の手紙は,例外なく「受け取り拒否」で返している。
辛い思い出は,永年の間それを温めてしまうと,憎悪の塊のような感じになってしまう。
被疑者にも,守るべき家族があり,嫌な過去を振り返らずに済む幸せがあったなら,こんな悲劇は起こらなかったかもしれない。
いじめを受けた人,受けている人,この国には自分で復讐をすることは認められていない(江戸時代でも無条件に敵討ちが認められたわけでもなく,返り討ちまで認められていた。)。
自分で復讐する手段を講ずる努力を,その悔しさに打ち勝つ方法を講ずる方法に向けてほしい。