消費者金融大手「アイフル」(京都市)に、なけなしの生活費5000円を違法に取り立てられたとして、神戸市兵庫区の無職女性(70)が16日、同社に5000円の返還を求める訴訟を神戸簡裁に起こした。
訴状によると、女性は知人に健康保険証を悪用されたことをきっかけに、同社を含め消費者金融4社から計約190万円の債務を抱え、生活保護を受給していた今年1月、自宅を訪れた同社の男性社員に「払ってもらわなければ帰らない」と激しい口調で返済を要求された。
女性が経済的に困窮していることや、すでに弁護士に債務整理を相談していることなどを告げても帰らなかったため、恐怖心から財布に残っていた5000円を渡した。
(共同通信)
私は仕事で東京簡易裁判所を尋ねることが結構ある。簡易裁判所の開廷表を見ると,裁判所は取立屋かと思う。
原告欄には,ずらーっと貸金業者やカード会社の名前が並んでいる。
だいたい,被告は欠席しており,貸金業者の担当者が裁判官と一言二言声を掛けて,審理は終わりになる。
その貸金業界の大手は,TACPALSと,いうらしい。
T 武富士
A アコム
C CFJ=アイク・ディックファイナンス・ユニマットライフ
P プロミス
A アイフル
L レイク(GEコンシューマー・ファイナンス)
S 三洋信販=ポケットバンク
この大手各社は,揃いも揃って,多額の広告宣伝費を惜しみなく注ぎ込んでおり,ものすごい数のCMを目にすることになる。
テレビでの宣伝が功を奏したようで,世の中の警戒感は薄らいでいるが,強引な取立などもまだまだ行われているようである。
病院にお見舞いを装ってやってきて,それとなく名刺を置いていった担当者もいた。
ものすごい業務純益を計上し,多額の宣伝広告を行い,実業団スポーツまで行っているのに,いまだに大学生の就職したい会社ランキングには,ほとんど顔を出さないのが,貸金業界の特徴でもある。
貸金業者は,離職率が高いのは,周知の事実である。
儲けのために,良心を犠牲にしているところが,まだまだ残っている業界と見たほうがよさそうである。