「アカハラは事実」-県立医大助手の主張認め逆転判決
県立医大の名誉教授が、「教授から嫌がらせを受けた」と出版物に書いた部下の女性助手(56)に損害賠償を求めた訴訟で、大阪高裁は25日、名誉毀損を認め助手に33万円の支払いを命じた一審奈良地裁判決を取り消し、名誉教授側の請求を棄却する逆転判決を言い渡した。
若林諒裁判長は判決理由で「記事はアカデミックハラスメントの問題を読者に知らせるという公益が目的で、書かれた事実は重要な部分について真実と認められる」と述べた。
(奈良新聞)
アカハラとは,教授の地位など学問的に優位な地位にあることを利用しての嫌がらせの総称らしい。
同義語にセクハラ・パワハラ・アルハラなどがあるとのことである。
こういう言い方をするとお叱りを受けるかも知れないが,大学教授などの職にある方々の中には,世間の感覚から大きくずれている方がいる。
こんな人間が「教授」なのか?と失笑してしまうこともある。「象牙の塔」の王様は暴君であることが多いようである。
以前,鳴門教育大学の教授が,女子学生に自分の愛人になるよう手紙を送りつけ,停職処分を受けていた。その執念深さとともに,脇の甘さが物笑いのタネになったが,こういう人物に限って,教育論なんかの専門だったりする。
パワハラをするような人物は,自分が学問的評価を受けていることを,自分が全人格的に評価され,憧れの的ににっているのだと勘違いしているんだろう。
しかし,業績の評価は,人格評価とは全く別のものである。
モーツァルトの音楽が好きな人が,全員モーツァルトの人生に憧れを持つのか?そんなことはあるまい。
パワハラをするような人は,自己の醜態によって,自分の全人格が否定され,結果学問的業績も評価されなくなるということを,しっかり自覚してほしいと思う。