サスケ岩手県議、試合会場への足代「政務調査費」で
覆面プロレスラーのザ・グレート・サスケ岩手県議会議員(35)が、プロレス会場までの新幹線代を、県議会の政務調査費から「鉄道調査」名目で支出していたことが、12日わかった。
サスケ県議は「列車の混み具合などを調べるために政務調査として乗った。県民の理解も得られると思う」と話している。
サスケ県議によると、昨年10月16日、県が普及を進めるペレットを燃料とするストーブの調査で同県二戸市にある県の出先機関を訪問。そこから、自らが取締役を務める「みちのくプロレス」の試合がある秋田市へ、JR二戸―秋田駅間で新幹線を使った。
その時の運賃と特急料金(グリーン席)の計9600円を「鉄道整備に関する調査事業」名目で政務調査費から支出し、県議会に報告していた。
政務調査費は「議員の調査研究に資するため必要な経費」として地方自治法で交付が認められている。岩手県議会では1人に月額31万円が交付され、領収書を添付した報告を義務づけている。あまった分は議会に返還する。
岩井奉信(ともあき)・日大教授(政治学)は「税金から支出される政務調査費は、一般人から見て納得させられる使い道でなければいけない。鉄道の調査というのはだれが考えても変だ」と話している。
(読売新聞)
本当に混み具合を調べるのであれば,通勤時間帯に,盛岡近辺の普通列車に乗るべきだろう。
地方都市は,運転本数が少ないため,通勤通学時間帯の混み具合は結構ひどいものがある。
だから,通勤通学時間帯に電車の増発をJRに求めるための調査にと,普通列車に乗るというのは,納得できる。
しかし,東北新幹線の二戸→盛岡のグリーン車に乗って,何で混み方が分かるのか? 理解し難い。
言い訳は,もう少し上手にしようね。
それにしても,議員視察なんてものは,大抵は物見遊山であり,果たして県政の役に立っているのだろうか?
数時間の視察で,物事が分かることなんて,ほんとに少ない。
病院には,「1日職業体験」みたいな企画が結構多いが,誰だって,1日間の職業体験で,病院の仕事が分かるとは思っていまい。
議員さんだけは,それができるのだろうか?