松本サリン、地下鉄サリン事件で殺人罪で起訴されている土谷正実被告の裁判が最高裁判所であった。
そこで、土谷被告が松本智津夫死刑囚への帰依を止めたことが弁護人の口から語られたらしい。
私は土谷被告の一審公判を傍聴したことがある。
宗教的意味からか、紫色のトレーナーを着ていた。
検察官に対して、「お前、ちゃんと調書読んでいるのか」「重複質問だろ。」など、しょっちゅう食ってかかっていた。
弁護人に対しても、同様にくってかかっていた。
で、松本智津夫のことを「尊師」と読んでいた。
土谷被告は、控訴審は全部欠席し(控訴審では被告人は出廷したくなければ、出廷しなくていい)、松本智津夫への帰依を深めていた。
そんな土谷被告が、松本への帰依を捨てたというのは、私には極めて意外なことだった。
気づくのが、18年遅かったね。
オウム真理教が引き起こした事件の死刑囚(10人)や上告中の被告(残りは3人)は、松本智津夫を除いて、非常に礼儀正しく几帳面で穏和だと聞く(旦那経由の情報で、出所は確かです。)。
師さえ誤らなければ、社会にいい意味で貢献できた人だっただろうに。