地下鉄サリン事件の実行犯,豊田亨・廣瀬健一両被告人の上告を,最高裁判所が棄却した。
これで両名の死刑が確定することになる。
オウム真理教関係の一連の事件で,死刑判決が確定することになるのは,8名になる。
高裁で死刑判決を受けて上告中の5名の審理はまだ続いている。
この13名の死刑判決を受けた者のうち,首謀者松本智津夫に関して聞こえてくるのは,あまりいいものではない。
ただ,残り12名の者は,非常に礼儀正しく,紳士的で温厚だというのが,聞こえてくる話だ。
宗教の職にある方々から漏れ聞こえてくる話だから,実際に会って話をするなどして得た感想だと思う。
礼儀正しく紳士的で温厚な人たちが,どうして無差別大量殺人の実行犯になるのか,不思議でならない。
95年頃には「カルト宗教」に関する警告本のようなたぐいの本が出ていたが,すぐに消えてしまった。
結局,何もよく分かりませんでしたということで,心理学的な意味での解明は全くされないまま,歴史になってしまっているような感じがしてならない。
廣瀬健一被告は,大学生に向けてカルト宗教のわなにはまらないための対策のような文章を獄中から書いたそうだ。
是非とも読みたいと思う。
ところで,前の法務大臣は就任1か月で死刑執行を命令したが,今のところ新法務大臣は死刑の執行を命じていない。
これが,どのぐらい続くか,関心がある。
そして,死刑執行されたとき,反対声明を出す福島瑞穂・亀井静香が,どう反応するかにも関心がある。
でも,こんなことを書いたら,来週死刑の執行があっりして。