臨時国会で,14年ぶりに野党になった自民党の代表質問が行われた。
官僚出身だんらと日銀総裁人事を何度も否決しておきながら,日本郵政の新社長に元大蔵事務次官を抜擢したのはおかしいなどと質問していたのには納得した。
新政権の矛盾点などは,野党に徹底的に追及してもらわないと,国民としても困るわけだから,その点では自民党に大いに期待している。
でも,自民党の地域の組織って「与党ボケ」しているとしか思えない。
まだ自民党が野党になっていて,自民党の衆議院議員を全部集めても,民主党の当選1回組みの数にも及ばないという現実が全然分かっていないのではないかと思うときがある。
私は就職した1年目は,自民党系の労組に入会させられ,会費をチェックオフされていた。
自分が稼いだお金で南野知恵子のようなアンポンタンを支えているのがばかばかしくなり,1年で脱退した。
その後自民党との付き合いはない。
でも,5年前に管理職になってからは,パー券の斡旋など,ことある度に自民党からの献金要求がある。
今回,自民党が野党になったので,そういう要求がなくなるかと思っていたが,全然なくならない。
むしろ,自民党が野党になったので,ここは一致団結して自民党を支えるのが「男」だとか言われる。
私に「それが男だ」と言われても困るのだが。
そういうことを言う人たちは,今の自民党をいくら支持しても,利権には結び付かなくなっているという現実がまだ理解できていないと思っている。
新年度の予算編成で,予算の生殺与奪の権限が民主党に移っていることを身をもって感じれば,そういう人たちは「ここは一致団結して民主党を支えるのが男だ」とか言うようになると思う。