6日に,ヒューザーの小嶋進社長の控訴審判決が言い渡されていた。
耐震偽装問題で,衆議院から参考人招致されたり,証人喚問を受けた頃は,洪水の如く報道されていたが,最近はさっぱり報道されていなかった。
「あの人は今」状態だ。
マスコミは,1つの事件を継続的に丹念に追うことはしない。
これはニュースになると思うと,十分な調査もしないまま,あることないこと報道する。
で,時間が経つと,そんなことはなかったかのようになってしまう。
裁判で,初公判では,報道テントなんてものまで用意され,傍聴券取得のため多数のアルバイトが動員され,ヘリまで飛ぶ。
一審の判決公判の時も,判決内容をいち早く中継するため,多数の記者が傍聴席を埋める。
ところが,控訴審になると,普通の裁判に毛が生えたぐらいしか,記者は来ない。控訴審で傍聴券の抽選が行われるのは,地裁より圧倒的に少ない。
上告審に至ると,べた記事だ。
決まって「裁判は終わった。でも遺族など関係者の無念は消えない。」と結ぶ。
そういう新聞社があってもいいと思うが,そうでない新聞社があってもいいのではないかと思う。